なぜ女性名詞のaguaには女性冠詞(la/una)を使わず男性冠詞(el/un)を使うのか?

1月 3, 2017スペイン語豆知識

みなさんご存知の通り、aで終わる言葉は大体女性名詞となりもちろんその言葉につく冠詞は女性冠詞(la/una)となります。Aguaの場合も他ではなく女性名詞で冠詞は女性冠詞が正しいと考えるのが論理的です。しかしこの言葉の場合は男性冠詞(el/un)を使います。男性冠詞を使っているのにかかわらずaguaという言葉は女性名詞のまま??

最初はaguaが男性名詞なのかな?と疑問に思っていました。しかしこれは発音の影響があることがわかりました。スペイン語の言葉で最初の発音がaアクセントがそのaについている場合、発音の関係で女性名詞に男性冠詞が使われます。女性冠詞を使ってla/una agua(ラーグア/ウナーグア)のように書くと一文字のように聞こえ、この音はあまり好かれないので男性名詞を代用するようになりました。

以下の言葉は発音の関係で女性名詞にもかかわらず男性冠詞を用います。

El/un agua (água)

El/un hambre (hámbre)

Aで始まっていてもアクセントがない場合は通常の冠詞を使います。

La/una abuela (abuéla)

La/una amiga (amíga)

アクセントが言葉の最初のaの音にあることがあまりないのでこのような言葉は数的には少ないですが、agua(水)やhambre(お腹がすくこと)はよく使われる言葉なので覚えておいて損はないと思います。

余談ですが、フランス語はアクセントにかかわらず音のために同じことをすることがよくあります。例えば、フランス語で「私の女友達」というとき女性名詞に対して「私の」というときは通常maを用いますがamie(女友達)の場合はaから始まるので男性形のmonを使いmon amieといいます。

数的には少ない量の名詞がこのように働きますが、面白いと思ったので載せてみました。

1月 3, 2017スペイン語豆知識

Posted by José