スペインvsラテンアメリカのスペイン語
スペイン語には、地域単位で様々な方言があり、話す人数や土地が広いために、その言語の多様性も大きな特徴です。その中で、大まかなスペインとラテンアメリカのスペイン語の違いについて話していきたいと思います。
Vosotros vs Ustedes
スペインでよく使われるvosotrosですが、ラテンアメリカでは使われることはほとんどなく、代用としてustedesが使われます。Vosotrosは「君たち」という意味で、ustedesは「あなたたち」といった丁寧な言い方になります。Ustedesはスペインでも使われることはありますが、丁寧な言い方をするときだけに用いられます。
ES: ¿Vosotros qué vais a hacer hoy?
LA: ¿Ustedes qué van a hacer hoy?
今日あなたたちは何をするの?
Voseo
ラテンアメリカの地域ではvosという二人称単数の人称代名詞が使われる地域がありますが、スペインのスペイン語で使われることはありません。
Seseo
Seseoとは、主にラテンアメリカで起こる2つの音([s], [s̩])の区別がなくなるという意味です。
スペインではzで書かれている場合と、ciやceの場合は [s̩]という英語のthの発音に似た音になりますが、ほかの地域ではその発音はなく、すべて[s]になります。
スペイン(一部地域を除く) | seseo | |
casa | kasa | kasa |
kaza | kas̩a | kasa |
Barcelona | bars̩elona | barselona |
語彙の違い
スペイン語の語彙についてはたくさんの違いがありますが、一部だけ紹介していきます。
スペインVSラテンアメリカ
coche vs carro, auto 車
patata vs papa 芋
coger vs agarrar, tomar 取る
conducir vs manejar 運転する
ordenador vs computadora PC
zumo vs jugo ジュース
pasta vs plata 現金
など
過去の表し方の違い
スペインでは過去形を表すときにhaber + PPの現在完了形で表すことが多いのですが、ラテンアメリカでは通常の過去形(pretérito)を使うのが一般的です。
ES: He ido al cine anoche.
LA: Fui al cine anoche.
昨日映画を見に行きました
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