直接目的語か、それとも間接目的語か?スペイン語の動詞の中にはどちらもとることができる動詞がある!?
スペイン語講座の中でも話した通り、スペイン語には間接目的語(IO)と直接目的語(DO)があり、それぞれ動詞と目的語の関係によってどちらを使うか見分けることができます。しかし、IOもDOもとることができる特別な動詞が実は存在するので、今回はそのことについて話していきたいと思います。
通常、IOかDO、どちらを使うか決めるときには動詞の意味を考えて使われます。例えば、(-を言う)という意味のdecirはほとんどの場合「誰かに向けて何かを言う」ので目的語を2つ必要とします。よって、「-に」と訳されるほうの目的語をIOにし、「-を」と訳されるほうの目的語をDOにします。このように、目的語は明白に意味の中に示されているので、IOとDOが同じ意味のものを示すことはありません。しかし、下の動詞はどちらを使っても三人称の人を示す意味として使われることが定着しています。
Avisar伝える avísale/avísalo/avísala
Ayudar助ける ayúdale/ayúdalo/ayúdala
Llamar呼ぶ llámale/llámalo/llámala
Obedecer従う obedécele/obedécelo/obedécela
Saludar挨拶をする salúdale/salúdalo/salúdala
※これらの動詞は代表的なものなので実際にはまだまだあります。
これらの動詞は”leísmo aparente”「明らかなレイスモ」と呼ばれ、どちらの言い方も定着していると考えられます。ラテン語では、これらの動詞はすべて与格(間接目的語)をとっていましたが、時がたつにつれて地域によってDOに代用されるようになって今現在のようにどちらでも使われるようになりました。
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