スペイン語での二人称を指す言葉の違い
「あなた」、もしくは「あなたたち」とスペイン語で表すにはたくさんの言い方があります、今回は五つの表現(Tú/Usted/Ustedes/Vosotros/Vos)をそれぞれ紹介していきたいと思います。
Tú
Túは基本的にほとんどのスペイン語が話される国々で使われている砕けた「あなた」の言い方です、日本語で言えば「君」や「おまえ」など、子供や目下の人に対して使う表現です。Túを主に使うことを”tuteo”といいます。
Usted(es)
Ustedは目上の人に対して使われる「あなた」です。南アメリカでは広く使われていて普通は先生や目上の人に対してしか使われることはありません。スペインでも、少し使われているようです。しかし、コスタリカやコロンビアではustedが友達や家族の間でも使われることがある地域があります。
もともと、ustedはvuestra merced (あなたの恩恵)という昔の人が立場の上の人に対して使っていた言葉を省略して作られた言葉です。Vuestra mercedからvustedになり今のustedとなりました。Ustedを主に使うことを”ustedeseo”といいます。
Vustedはustedの昔の形ですが、いまもコロンビアやベネズエラの孤立した地域ではまだ話されているようです。
Vos
Vosは多くの国でtúの代わりかもしくはtúとともに使われています。国によって使う頻度や意味も違ってきます。(詳しくはこちらから)
Vosotros(as)
最後に、スペインで主に使われているvosotrosの話をしたいと思います。スペイン以外の国々ではvosotrosは正式の文章などでしか見ることができず、一般的に使われることはあまりなく、ustedesのほうに代用されます。
「あなた」や「君」の言い方がこんなにたくさんあるのにはかなり驚きましたが、地理的に使われていなかったり使われていたりするものです。なので、もしも興味のある国があったらその国はどのような「あなた」を使うのか調べてみると面白いかもしれません。
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