なぜ緑なのに「青信号」と呼ぶのか?

1月 7, 2017

明らかに緑色の信号を見てなぜ「青信号」と呼ぶのかご存知ですか?個人的には緑ではないかと思うのですが。理由としては、*昔日本には「黒」「白」「赤」「青」の4種類しかなくそれぞれ今ある色の代わりに働いていました。今でもこの4色は日本語の基本色名となります。

「黒」・・・暗い色全般 「暗い」という言葉と同じ語源

「白」・・・はっきりした色全般 「印」と同じ語源

「赤」・・・明るい色全般 「明ける」と同じ語源

「青」・・・はっきりしない色全般 植物の「藍」と同じ語源

と、上のように「青」は緑色のものを表すときも使われていました。例えば日本語には「青」を使った緑色を表す表現がいくつかあり、「野菜」「青々と茂る」もその一つです。漢字は「青」を使っていますが、意味的にはここでは「緑」を表します。このように、昔日本では今でいう緑色のものを「青」とあらわしていたため、信号が初めて来たときにも緑色に見えるのにもかかわらず「青」と呼ばれていて、その名残で今も青信号と呼ぶわけです。

現在でも、明るい色と暗い色しか区別しない言語のように、日本語よりも圧倒的に少ない色に対する言葉を持っている言語や、日本語では区別しない色を区別すく言語など様々です。次回はそのことについて詳しく話していきたいと思います。

*今でも方言として緑色のものを「青」ということはあります。

日本語

Posted by José